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いざマットレスを買う段になって、どこで買えばいいのか、どんなマットレスを選べばよいのか迷ってしまう人は少なくありません。実際、「身体のだるさや疲れを取りたい」といったお悩みを解決できるかどうかはマットレス次第といっても過言ではないのです。この記事では、マットレスを買える場所の選択肢、マットレスの種類などを紹介し、その特長やメリット・デメリットをわかりやすく解説しています。
肩こりや腰痛の緩和にはマットレス体圧分散が重要
人は、その人生の3分の1を睡眠に費やしていると言われています。日中の活動に大きな影響を及ぼす睡眠の質をより高めるのに効果的なのが、よいマットレスを使うことです。マットレスの性能を表す目安のひとつ「体圧分散」に優れたマットレスを使えば、腰痛や肩こりの症状を改善できる可能性が高まります。自分に合うマットレスを選ぶことで、良質な睡眠をとり、腰痛・肩こりなどの悩みを改善していきましょう。
マットレスはどこで買える?それぞれのメリット・デメリット
マットレスが買える場所を大きく分けると、実店舗と通販の2種類です。実店舗には、ホームセンターや家具量販店、家具専門店、マットレスメーカーの店舗などがあり、通販にもカタログ通販やネット通販、テレビショッピングなどが存在します。ここでは、それぞれでマットレスを購入する際のメリット・デメリット、特徴などをわかりやすく解説していきます。
実際にマットレスを見られる・触れる実店舗
マットレスを店舗で買うメリット・デメリット
マットレスを実店舗で買う場合は、マットレスを実際に見たり触ったり、実際の寝心地を確かめたりできるのが大きなメリットです。また、気になる点などを店員に直接尋ねられるのも助かります。その一方で、店舗に足を運ぶのに時間や手間、交通費などがかかるのがデメリットです。さらに、せっかく実店舗に行っても在庫がなかったり、高価格帯のものが置かれていなかったりするのもデメリットと言えるでしょう。
ホームセンターでマットレスを買うときのポイント
ホームセンターのマットレスは、比較的低価格のものが多いのが特長です。軽量なマットレスであれば、そのまま持ち帰ることができますし、シーツや枕といった寝具をその場で揃えることも可能です。ただし、高品質・高価格なマットレスの品ぞろえが豊富とは言えず、置いてあるマットレスの種類もさほど多くありません。
家具量販店でマットレスを買うときのポイント
ニトリやIKEAといった家具量販店では、独自のマットレスを販売していることがあり、デザイン性が高いのが特長です。また、安いものから高いものまでさまざまな価格帯のマットレスを扱っているので、選択肢が豊富なのもメリットでしょう。初めての一人暮らしにもおすすめです。その一方で、マットレス専門店などのものと比べて、品質がやや劣るのがデメリットです。
家具専門店でマットレスを買うときのポイント
家具専門店には、複数のメーカーの商品が並べられていて、比較して購入できます。店舗のスタッフの商品知識も豊富で、体圧分散測定器などもあり、自分の身体にぴったりのものを探せるでしょう。ただし、安い価格帯のマットレスの取り扱いは少なく、品数としてはネット通販や家具量販店に及びません。同じ製品でも、ネット通販のほうが安く購入できる可能性があります。
マットレスメーカー店舗でマットレスを買うときのポイント
マットレスメーカーの店舗には、自社商品の知識を豊富に持つスタッフがそろっています。すでに気になるマットレスがある場合は、その詳しい説明を聞くことができるのがメリットです。ただし、その場で他社商品と比較検討できないのがデメリットと言えるでしょう。いくつかのメーカーのマットレスを見たい場合は、何店舗かを移動する必要があります。
通販では気軽にマットレスが購入できる
マットレスを通販で買うメリット・デメリット
スマホやPCなどを使って、移動の手間なく、空いた時間に気軽に購入できるのが通販の大きなメリットです。通販にもさまざまな店舗があり、選択肢も豊富です。その一方で、実際にマットレスを試せないため、届いてみるとイメージが異なることがあります。また、送料や返品時の対応なども事前に確かめておきましょう。
大手通販サイトでマットレスを買う際のポイント
Amazonや楽天などの大手通販サイトを利用する際は、商品の比較や検索が簡単です。種類が豊富で、幅広い選択肢が用意されていたり、購入者のレビューなどを参考にできるのもメリットでしょう。また、大手通販サイトならではのポイントサービスやセールなどを利用し、お得に購入できるかもしれません。
寝具専門のオンラインショップで買う際のポイント
家具専門のオンラインショップでは、有名メーカーのマットレスや専門店オリジナルのマットレスなど高品質な品揃えから選択できます。独自のポイントサービスやセールを行っている場合もあり、有名なマットレスを比較的安価で購入できる可能性もあります。
マットレスメーカーの公式サイトで買う際のポイント
マットレスメーカーの公式サイトには、マットレスの特長や詳しい説明などが解説動画で挙げられていたり、サイト限定のマットレスなどを購入できたりすることがあります。また、返品保証や割引キャンペーンなどで、サイトならではの恩恵を受けられるかもしれません。
テレビショッピングで買う際のポイント
テレビショッピングなら、電話をかけるだけの手軽さでマットレスを購入できます。番組の出演者の感想や詳しい情報のおかげで、使用感がわかりやすいのがメリットです。また、テレビショッピング独自の割引サービスなどが用意されていることもあります。
マットレスを選ぶ際の3つの注目点
マットレスを選ぶ際にぜひ注目してもらいたいのが、以下に挙げる3つの点です。自分にぴったりのマットレスに出会うために、ぜひ参考にしてください。
耐久性の高さ
マットレスを選ぶ際は、寝心地のよさとともに耐久性の高さにも注目してください。 安い価格帯のマットレスが必ずしも悪いというわけではないですが、数万回もの耐久テストが行われている寝具メーカーのマットレスに比べて、安い価格帯のマットレスの耐久性はどうしても劣ってしまいます。すぐに買い替えが必要になったり、腰痛が悪化したりする可能性があるので、極端に安い価格帯のマットレスなどは避けたほうがいいかもしれません。
構造のよさによる快適性
マットレスの大きな目的は、よく眠れるようにすることです。その目的のもと、蒸れにくい構造やへたりにくいコイルなどが開発されてきました。現在も、人間工学に基づいた研究が進められており、マットレスの快適性へとつながっています。快適性を高めれば、睡眠も良質なものとなり、日中も活動しやすくなるでしょう。
身体の負担を軽減できるかどうか
歳を重ねるにつれ、積み重なっていくのが身体にかかる負担です。マットレスを選ぶ際は、身体の負担を軽減できるものかどうかにも注目してください。自分の将来の身体をいたわるため、マットレスによって腰痛や肩こりを改善できるのか、身体に無理のない姿勢をとれるのかを確かめることが大切です。
知っておきたいマットレスの種類とその特徴
マットレスは、中に入ったクッション材や反発の強さによって種類を分けることができます。ここでは、マットレスの種類を挙げ、その特徴を解説していきます。
スプリングがクッション材のコイル3種とスプリングを使わないノンコイル3種
マットレスには、クッション材としてスプリングが使われているものと、それ以外のものとがあります。クッション材としてスプリング(硬鋼線やピアノ線)を使っているものを「スプリングコイルマットレス」と呼びます。これは、ポケットコイルマットレスとボンネルコイルマットレス、 特殊コイルマットレスの総称です。「ノンコイルマットレス」は、クッション層がスプリングコイル以外の素材で作られているマットレスの総称です。
ポケットコイルマットレスとは
ポケットコイルは、コイルがひとつひとつ独立し、身体を点で支える構造になっています。荷重に応じて沈み込むうえに、身体のラインにフィットし、体圧分散率が高いのが特長です。振動が伝わりにくいため、2人用のマットレスとしてもおすすめです。次に挙げるボンネルコイルより高価格ですが、低価格帯の商品も徐々に登場しています。
ボンネルコイルマットレスとは
ボンコイルマットレスはバネを鉄線で連結したもので、良好な通気性が特長です。コイルの量が少なく作るのも簡単なため、安価な商品が多く、日本市場においては、スプリングマットレスの廉価モデルという位置づけになっています。寝心地のよさより価格を優先させた商品が中心で、劣化するとギシギシという音が聞こえがちです。振動も伝わりやすく、2人用としてはおすすめできません。
特殊コイルマットレスとは
高密度連続スプリングは、特殊コイルマットレスの中でも有名で、1本のコイルを1列連続の高密度で作ったものです。耐久性が高く、通気性もよいのが特長で、コイルがさまざまな方向に動くので身体の動きや身体そのものにフィットしてくれます。サポート力の高さは大きな魅力といってよいでしょう。価格はやや高めですが、体重が重たい方や通気性が気になる方、よりよい寝心地を求めている人におすすめです。
ウレタンマットレスとは
ウレタンフォームをクッション材として使っているものを、ウレタンマットレスと呼びます。安価な商品が多いため、手軽にマットレスを買いたい人におすすめです。品質はさまざまですが、高品質な場合は、その滑らかさと優れた反発性が特長です。しかし、耐久性は決して高いとはいえません。また、安価な場合は素材の密度が低いことが多く、体重が重たい方向きではありません。
ファイバーマットレスとは
釣り糸を作る技術を応用し、細い繊維を網目状に固めた素材をクッション材にしているのがファイバーマットレスです。さまざまな方向に反発力が働くため、寝返りがしやすくなっています。空洞が多く、通気性が非常によいので蒸れにくいのがメリットです。一方で、耐久性の低さがデメリットといえるでしょう。
ゲルが使われたマットレスとは
ゲルは特殊な樹脂で作られた素材で、触り心地はプニプニとしています。ゲルマットレスの特長は、体圧分散性の高さと柔らかめの寝心地で、身体にもフィットし、適度な反発性もあります。全てがゲルでできたマットレスは存在せず、ゲル素材の耐久性が高い反面、マットレスとしての寿命は短めです。
反発の強さが異なる高反発マットレス・低反発マットレス
ウレタン素材のクッションを使っているマットレスの中には、反発性が異なるものがあります。低反発マットレスのコンセプトは余計な寝返りを減らすことであり、高反発マットレスの場合は楽に寝返りできることです。マットレス選びでは睡眠時の自分の悩みに即したものであることが大切ですが、日本人の多くは平坦な身体つきで、あおむけで寝るため、高反発マットレスが合うとされています。
高反発マットレスとは
身体の圧力に反発する素材でできている、反発力の強いマットレスを高反発マットレスと呼びます。寝心地は少し硬めですが、身体が必要以上にマットレスに沈みこまないため、寝返りがうちやすく、身体が痛くなりにくいのが特長です。スプリングが入っているものもあり、現在のマットレスの主流といっても過言ではありません。仰向けで寝ることが多い方、男性的な体型をした方向きです。
低反発マットレスとは
低反発マットレスは、反発力が低く、身体の圧力に応じて沈み込むもののことです。ウレタン製で、体重がかかるとゆっくり沈み込み、体重がかからなくなるとゆっくり元に戻ります。人気が高いのはそのフィット感のよさゆえですが、寝返りはうちにくく、理想の寝姿勢を維持しにくいのがデメリットです。横向きで寝ることが多い人や女性的な体型をした人向きです。
マットレスを買うときにぜひ確認しておきたいサービス
マットレスを買うときにぜひ確認しておきたいのが、以下に挙げるサービスの有無です。まずは、設置場所への移動や梱包材などの回収を行ってくれるかどうかです。どこで購入するにせよ、このサービスがあれば、手間なくマットレスを受け取ることができます。さらに、買い替えの際に以前使っていたものを引き取ってくれるかどうかについても確認しましょう。以前使っていたマットレスを処分する必要がありません。また、すぐにでもマットレスが必要だという場合は、スピード出荷サービスがある店舗を選びましょう。
まとめ
マットレスを購入する際は、さまざまな選択肢があります。この記事では、実店舗と通販それぞれのメリット・デメリットを挙げ、何を重視するかで購入すべき場所が異なることを解説しました。また、マットレスの種類とその特長も紹介し、お一人おひとりの身体に即したマットレス選びをおすすめしています。
雲のやすらぎプレミアムマットレス
「雲のやすらぎプレミアムマットレス」 は「リモートワークで腰痛になった」「寝ても疲れがとれない」などのお悩みのある方におすすめな極厚17cm・5層構造のマットレスです。まるで浮いているような寝心地の秘密は腰・背中・お尻などの負担を徹底研究してつくられた独自の体圧分散製法。また、夏は通気性・防ダニ・抗菌・防臭、冬は抜群の弾力・保温力・吸収力を発揮してくれるリバーシブル設計で、オールシーズン快適。安心の日本製で、へたりにくさ99.9%も実証済。さらにカバーも取り外して洗える新機能を搭載。寝具業界では最長水準の100日間の返金保証キャンペーンも実施中。まずは一度試してみてはいかがでしょうか。
エマ・マットレス
「エマ・マットレス」は「寝ている時に腰の痛みで目が覚める」「寝るまでに時間がかかる」「十分に寝ていても疲れを感じる」といった悩みをお持ちの方におすすめなマットレスで、体圧分散性の高さと、通気性の良さが特徴です。寝返りもしやすいので身体の一点に負荷がかかることも少なくなります。「エマ・マットレス」には100日のお試し期間が設けられているので気軽に試すことが出来るのもポイントです。耐用年数が高く、10年保証も付いているので、安心して購入することができます。
NELLマットレス
「NELLマットレス」は「株式会社Morght」と老舗マットレス会社が共同開発したポケットコイルマットレスです。腰部分に硬めのポケットコイルを配置することで睡眠中の自然な寝返りをサポートしてくれるので、寝ている間に体にかかる負荷を軽減してくれます。また、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた詰め物を使用ているので、通気性がよく、寝ている間の深部体温を下げ、気持ちのよい眠りを実現してくれます。商品が到着してから120日のトライアル期間が設けられているのも嬉しいポイントです。特に、マットレスは実際に何日間か試してみないと寝心地などがわからないので、自分に合うマットレスを探している人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
公式サイトはこちら
SOMRESTA マットレス PREMIUM
「SOMRESTAマットレスPREMIUM」は欧米有名ブランドにも劣らない高品質で、日本人に合った寝心地と豊富な機能を持ったプレミアム高反発マットレスです。高い吸放湿性や消臭・抗菌防臭・防ダニ・低ホルムアルデヒドなどマットレスにあると安心の機能がたくさん詰め込まれています。キルティングカバーも外して洗うことが可能なので、衛生的に使用することができるのも嬉しいポイントです。また、日本のメーカーが企画から生産指示、輸入、直売まで一貫して行うため余計なコストが全てカットされており、 高品質でありながらお買い求め易いお値段になっています。睡眠不足や不眠、腰痛、肩こり、寝つきが悪い、しっかり寝たはずなのに翌朝疲れている、などのお悩みがある方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。
マットレスのおすすめ17選
予算 | 5万円 | 10万円 | 3万円 | ||||||||||||||
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メーカー 商品名 | フランスベッド | 昭和西川 | マニフレックス | 西川 | ニトリ | エマ・スリープ | モート | コアラ・スリープ | シモンズ | シーリー | ブレインスリープ | テンピュール | 日本ベッド | アイリスオーヤマ | イッティ | モットン | クルクル(KURUKURU) |
TW-010α1 | ムアツマットレス ベーシック | メッシュ・ウィング | [エアー01]マットレス/HARD | Nスリープ プレミアムP1-02CR VH | エマ・マットレス | NELLマットレス | New コアラマットレス | ビューティレスト セレクション 5.5インチ | レスポンス エッセンシャルズTT | マットレス フロート | イーズ | ビーズポケット | ピロートップ ポケットコイルマットレス PMTS23PN | 雲のやすらぎプレミアム マットレス | 高反発マットレス モットン | GOKUMIN プレミアムスプリングマットレス | |
参考価格(税込) シングル サイズ | 4万9500円 | 4万9500円 | 4万5650円 | 4万9500円 | 4万9899円 | 9万9000円 | 7万5000円→ 6万7500円(※1) | 8万9900円 | 10万1200円 | 8万4150円 | 8万8000円 | 13万2000円 | 11万5500円 | 1万9800円 | 3万9800円→ 3万5820円(※2) | 3万9800円 | 1万9998円 |
種類 | 高密度連続スプリング | ウレタンフォーム | ウレタンフォーム | ウレタンフォーム | ポケットコイル | ウレタンフォーム | ポケットコイル | ウレタンフォーム | ポケットコイル | ポスチャーテックコイル | 高反発ファイバー | ウレタンフォーム | ポケットコイル | ポケットコイル | ウレタンフォーム | ウレタンフォーム | ポケットコイル |
厚さ シングル サイズ | 20cm | 8cm | 11cm | 8cm | 29cm | 25cm | 21cm | 23cm | 22cm | 27cm | 5〜9cm | 18cm | 23cm | 23cm | 17cm | 10cm | 20cm |
硬さ | 硬め | 普通 | 硬め | 硬め | 柔らかめ | 柔らかめ | 普通 | 普通〜硬め | 普通 | 普通 | 硬め | 柔らかめ | 普通〜硬め | 普通 | 柔らかめ | 柔らかめ〜硬め | 硬め |
反発力 | 高い | 高い | 高い | 高い | 普通 | 高い | 高い | 高い | 普通 | 普通 | 高い | 低い | 普通 | 高い | 高い | 高い | 普通 |
返品保証 | なし | 30日間 | なし | なし | なし | 100日間 | 120日間 | 120日間 |
マットレスを選ぶうえで知っておきたい3つのこと
体に合わないマットレスを使っていると、睡眠の質が下がったり、腰痛や肩こりの原因になったりするので、自分に適したものを見極める必要があります。しかし、マットレスは種類が豊富で、人によって寝心地がいいと感じるものは異なるので、どれを選べばいいのかわからない人も多いでしょう。佐保田さんによると、マットレスを選ぶときは、自分の「骨格タイプ」を知ったうえで、硬さ、反発力、返品保証の有無に注目して選ぶのが大切だそうです。それぞれのポイントについて詳しく伺いました。
<マットレスを選ぶうえで押さえておきたい3つのこと>
- 適切な硬さは骨格で決まる
- 寝返りの打ちやすさは反発力で変わる
- 返品保証付きなら安心
「骨格タイプによって選ぶべきマットレスが異なります」と佐保田さん
1. 適切な硬さは骨格で決まる
マットレスは、使う人(寝る人)の骨格によって適切な硬さが変わります。骨格には以下の6タイプがあります。
自分の骨格を知りたいときは、裸になって鏡の前に横を向いて立ち、上の図と見比べてみよう
ポイントは背中から腰、お尻にかけてのカーブです。お尻のカーブが大きいWとHタイプの方は、仰向け寝時にちゃんとお尻が沈み込む柔らかめのマットレスが最適。お尻が沈み込む分、体圧がしっかり分散され、体の一部に圧力がかかるのを防いでくれるからです。また背中からお尻にかけてU字カーブを描いている方も、背中の出っ張りがきちんと沈み込む柔らかめのマットレスを選ぶとよいでしょう。日本人にもっとも多いSタイプの方は、背中とお尻のカーブがほどほどなので、適度に沈み込む普通の硬さのマットレスがおすすめです。BとFタイプの方は、お尻のカーブが小さいので、仰向け寝時にお尻の沈み込みが大きいと不快に感じたり、腰部分が必要以上に沈み込んで体が「く」の字になり、腰に体圧が集中して腰痛になる場合が多いので、お尻が沈み込みにくい硬めのマットレスが向いています。
お尻のカーブが大きい人はお尻が沈み込む柔らかいマットレスを、お尻のカーブが小さい人はお尻が沈み込まない硬いマットレスを選ぶ
それでも自分に合う硬さがよくわからない場合は、「硬め」を選ぶとよいでしょう。なぜなら硬さ(=体の沈み込み)は、マットレスの上に「マットレストッパー」をのせることで解決できるからです。硬めのマットレスの上に柔らかいマットレストッパーをのせれば、トッパーの厚さ分、体を沈み込ませることができます。ただ、下が柔らかいマットレスだと、上に硬めのトッパーをのせても下がふにゃふにゃなので、体全体の沈み込みを防ぐのは難しくなります。またマットレスによっては、表と裏で硬さが異なったり、頭部・腰部・足部で分割され、それぞれの硬さが異なるものもあります。マットレスを裏返したり、入れ替えることで硬さを変え、自分の骨格タイプに合わせられるので便利です。
2. 寝返りの打ちやすさは反発力で変わる
マットレスにおいて「硬さ」と同様に大事な指標として「反発力」があります。反発力とは「体が沈み込んだときに押し返す力」のことで、反発力が高いと寝返りを打ちやすくなります。反発力は、マットレスの種類によって異なります。
反発力が高いマットレスだと寝返りが打ちやすい
寝返りがしやすいマットレスのメリットはおもに2つです。
ひとつは血液・体液の循環が良くなることです。これにより、肩まわりや腰まわりの血行が促進され、肩こり・腰痛になりにくくなるといわれています。
もうひとつは体の部位とマットレスが長時間接しなくなるため、熱やムレを軽減できることです。適度に寝返りをし、ムレを軽減することで快眠を得られます。したがって肩こり・腰痛になりやすい方や汗かきの方には、高反発や普通の反発力のものがおすすめです。
一方で、寝返りを打つと中途覚醒につながりやすくなるため、眠りが浅い方は睡眠の質が下がりやすくなります。また寝返りは思ったよりも体力を使います。睡眠中によく目覚める方や高齢の方には、低反発や普通の反発力のものがおすすめです。
3. 返品保証付きなら安心
マットレスの硬さや反発力が合っていないと、違和感や腰の痛みを感じることがあります。そんなときのために、最近は「返品保証」をつけているメーカーが増えています。これは「決められた期間内に返品すれば購入費が全額返ってくる」というものです。「店舗で試すのと違い、実際に寝て試せる」「部屋の大きさ・レイアウトに合うか確認できる」などのメリットもあるので、迷ったら利用してみましょう。
ただし、メーカーによって返品保証を申請できる期間が異なるので、購入前に必ずチェックしておきましょう。
マットレスの種類別の選び方
マットレスは「コイル系」と「ノンコイル系」に大別されます。
コイル系のマットレスは、「ポケットコイル」と「ボンネルコイル」の2種類があり、厚み20cm以上、重さ20kg以上のものが多く、ベッドフレームの上にのせて使います。耐久年数が10~20年と長いので、しっかりとしたベッドを置いて、長く使いたい場合におすすめです。
ノンコイル系は、コイルを使わないマットレスで、「ウレタンフォーム」「高反発ファイバー」「ラテックス」などの素材で体を支えます。厚みは8~20cmほどで、ラテックス以外は比較的軽量、ベッドフレームにのせるほか床置きも可能です。耐久年数は5~10年です。収納しやすい3つ折りタイプのものがあったり、自分でカットして家庭ゴミで出せたりできるのが特徴です。
佐保田さんの寝具店で取り扱っているウレタンフォームマットレス
<マットレスの種類別の特徴>
以下、それぞれの種類の特徴と選び方を解説します。
「ポケットコイル」マットレスの選び方
「ポケットコイル」は、コイルを包んだ「ポケット」で体を支える。ポケットの周りはウレタンなどの詰め物で保護されている
「ポケットコイル」は、コイルを不織布で包んだ「ポケット」(袋状の小さな物入れ)が、一つ一つ独立して敷き詰められています。ポケットが独立した構造で、体を「点」で支えるため、体の凹凸に合わせて沈み込みやすく、体圧分散性が高いのが特徴です。通気性はボンネルコイルよりも低く、汗っかきの方は夏場などにムレを感じるかもしれません。
ポケットコイルのマットレスはコイル数に注目して選びましょう。コイル数が多い(500個以上が目安)とその分密度が増し、体圧分散性と耐久性が上がります。逆に安いポケットコイルはコイル数が少なく、ヘタりやすいといえます。
寝心地は厚い方が良くなります。20cm以上あれば「体がしっかり支えられている」と感じられるでしょう。詰め物にも注目です。良い商品はウールやカシミアなどの天然素材が使われており、ふわふわ感があります。
「ボンネルコイル」マットレスの選び方
「ボンネルコイル」は、コイル同士が鋼線でつながっている
「ボンネルコイル」は、一列に並べられたコイル同士が鋼線でつながっています。不織布で包まれていないため通気性はポケットコイルよりも高く、構造がシンプルなので価格が安いのもメリットです。一方で、体を「面」で支えるため、体が沈み込みにくく、体圧分散性は低いといえます。また振動は伝わりやすいので、カップルで使用するのには向きません。
ボンネルコイルの一種に、フランスベッドがつくる「高密度連続スプリング」や、シーリーの「ポスチャーテックコイル」などがあります。これらのように、独自の技術によってボンネルコイルのデメリットである体圧分散性の低さを解消した商品を選ぶのがおすすめです。
「ウレタンフォーム」マットレスの選び方
「ウレタンフォーム」は凹凸や波型に加工され、寝心地が工夫されているものが多い
近年のはやりである「ウレタンフォーム」は、石油を発泡させてつくられた素材です。ウレタンは加工しやすい素材で、表面に凸凹や波型加工が施されているものだと体が沈み込みやすくなります。反発力は基本的に高く、低反発のものは以前ほど売られなくなってきました。
使用する薬剤によって硬さの変化を出しやすく、硬さを選ぶことができるので、どの骨格タイプの方にもおすすめです。硬さはニュートン(N)で表されます。
<ウレタンマットレスの硬さの目安>
硬さ | ニュートン(N) |
---|---|
柔らかめ | 140N以下 |
普通 | 140〜280N |
硬め | 280N以上 |
ウレタンマットレスは「しっかりとした厚みがあるもの」「ウレタンの密度が高いもの」だと寝心地が良く、おすすめです。8cm以下の薄くて密度の低い商品はヘタりやすく、床やベッドフレームに背中が当たる感覚(底つき)があり、寝心地が悪くなるので注意しましょう。
「高反発ファイバー」マットレスの選び方
「高反発ファイバー」のマットレスは中身を取り出して洗うことが可能
「高反発ファイバー」は、ポリエチレンやポリエステルを網目状に固めた素材です。最大のメリットはお風呂場でシャワーで洗い流せること。ハウスダストやダニアレルギーがある場合、洗うことでアレルギー源をしっかり除去できます。また通気性が非常に高くてムレにくいので、汗かきの方におすすめです。
一方でデメリットはヘタりやすいこと。春雨のような見た目で空気を多く含むため、年月がたつにつれて体重で押しつぶされていき、耐久性は高くありません。
高反発ファイバーのマットレスは、「ファイバーの密度が高いもの」を選びましょう。耐久性が良く、長持ちします。
「ラテックス」マットレスの選び方
「ラテックス」は寝心地が良いが扱いが難しく、取り扱う店自体も少ない
「ラテックス」は、ゴムの木の樹液を精製、発泡させてつくられた素材です。メリットは、抗菌・防ダニ効果があり、ホコリも出ないこと。柔らかくてしっかり体が沈み込み、体圧分散性も高いのが特徴です。デメリットは取り扱いが難しいことです。マットレスは重くふにゃふにゃしており、持ち上げるのが大変で、シーツひとつ替えるのもひと仕事になります。またゴムアレルギーをもっている方は使用できません。穴を開けて通気性を確保しているものもありますが、基本的に通気性はゼロで、熱がこもりやすいのです。
ラテックスのマットレスは「天然100%のもの」を選ぶとよいでしょう。化学素材との合成品はニオイが強く、弾力性・耐久性が落ちるのでおすすめできません。